・まったり出発〜
「夕方あたりに大阪に着いて、ぱお邸に向かおう」といういつもどおりアバウト全開の予定で名古屋駅へ向かう。 お昼前から適当にバーチャロンでもやって時間を潰そうとゲーセンを覗いてみるが、思った以上の行列でロクにプレイできない。しょうがない、と路線を変更、タワーズへ足先を向け、三省堂をのぞいてみることに。 美術学校の資料棚に収まっていてもおかしくないレベルの巨大で厚い本を前にひとり悶えてみるテスト。 とりあえず、その隣のミュシャ解説本は買っていなかったので「代わりに」購入して自分を誤魔化してみる。 いやそんなことをしている場合ではないぞ、とふと我に返る。 出発の時間が迫っているじゃないか。猫写真に気を取られすぎたので走ってホームに向かう。 3時間ほど揺られて大阪に。ぱお氏と合流し、ルール・グルがいかに信じられないレベルの議論をしているかとか聞かせてもらう。 おみやげで買ってきた「えびふりゃ」は、この食感と中身が午後のお茶とまったりした時間のお供に最適らしいのだが、西春日井郡だけでの冗談ということにしておいて欲しかった。 階下ではバーチャ4をやっているようだが、一緒に混ざると翌日のデュエルに響く。ガマンして就寝。 翌朝、電灯が付きっ放しの中寝ていたので、浅い眠りを繰り返していた覚えがある、なんだか気だるさを残したまま会場へ。 マイドームおおさかに着いてみて嫌な予感が頭をかすめた。会場が思った以上に広い。そして、人が多い。 グランプリ大阪とでも言っていいくらいの気合いの入れようにかなり不安になる。なにせデッキは土壇場で組換えをしていて調整などカケラもしていないのだから。マッズイなあ、マズすぎるなあ、とぼやきながら登録を済ませる。 カラープリントにしばし目を奪われていると、「早く買っておかないと品切れする」と俺マインドが囁いたので即刻気に入った5枚をチョイスして購入。実際、《Starlit
Angel》のプリントは最後の一枚ということで、サンプルから引き抜いてもらってゲット。あぶないあぶない、まだ10時にもなってないのに、みんなあなどれなさすぎ。 だけどレベッカ関係のファイルだけは別。もうサインの入ったアイテムもあったりしたので、コンプリートに足りないFoilなどを何点かチョイスして購入。DCIフォイルの《エルフの抒情詩人/Elvish
Lyrist(US)》もあるが、ちと高いので遠慮。まあ、サインドの《恭しきマントラ/Reverent Mantra(MM)》を\1500で買ってDCI版《抒情詩人》を\2000で買わない了見というのもどうかしてるとは思うけども。 そんなこんなで大会が始まるのを待っていると、スレンダーな女性が会場にやってくるのを見つける。黒のVネックに赤いシルクのスカートで、上品さを漂わせるかの人その人こそ、間違いなくレベッカ女史に違いない。うわーうわー本物だー、と既に脳味噌はミーハー状態。おいおいこれから大会だってのに大丈夫かな、とか自分で自分を心配してみたりするが、俺マインド満場一致で「全然大丈夫じゃない」という回答。うへえ。 言わんこっちゃない、初戦の黒コン(クリーチャーは《催眠魔/Hypnox(TO)》1匹)には事故を繰り返し、シャッフルは十分行っているにもかかわらず土地が5枚は固まるというていたらく。もすこしバラけても良くないかー?無作為=事故じゃないでしょー?(泣) サイン会のほうは、一人3アイテムだけのはずが6枚に増えておりさらにイラストまで入れてもらっているという。話違うじゃん。それは羨ましすぎる、と長い待ち時間を同好の志とだべりながら過ごす。 流れが悪いのは当然のことで、あと5人というところでタイムアップ。朝の部のサイン会には間に合わないのは当然としても、昼の部が目の前で締め切られてしまうのはなんとも悲しい。
しょぼーんぶりはおくびにも出さず(大嘘)整理券を貰って最後の夕方の部に望みをつなぐことにする。
並んでいた原画は《よみがえり/Resuscitate(EX)》 《真心のハープ奏者/Devout Harpist(UL)》 ショップが買い占めるのかな?とも思ったけども、よく考えてみればこのイベントのセッティングだけでもずいぶんと赤なのだから、得にならないものに投資するような余裕はないのではないかな? まあ多少の赤に数十追加されるだけといえばそういう勘定の仕方もあるだろうけど。結局買ったのかねえ? 目玉イベントのひとつとして《総体の知識/Holistic Wisdom(OD)》の原画を投票式オークションにかけるというのもあったけど、いったいいいくらになるのか見当もつきません。
サイン会が終わった後質問会を開くというのでせっかくだから最後までいようと決意。これだけの御馳走を前にしてさっさと立ち去るなど天が許しても俺が許しません。 というわけでもはや蚊帳の外たる本戦のプレイングを見たりしてぶらぶらと過ごす。 目撃例1、フィーチャーマッチで《ロボトミー/Lobotomy(IN)》で術者がリシャッフルしているのを見つけてうっへり。 デュエルでもしていればすぐに時間は過ぎるもんだけど、相手がいないのですることもなくウロウロする。先立つものもずいぶんと寂しくなってしまったので買い物をする気分にもなれない。だいたい欲しいモノは先に買っているのだから当然なんだけども。 そんなこんなで質問コーナーが開設される時間になり、ソワソワウキウキしながらサイン会ブースに移動する自分。ええ、今日はトーナメントプレイヤーじゃなくてただのミーハーなコレクターですからいいんです(開き直り)。
がぶりよりでまん前に陣取り、「しあわせいっぱいオーラ」を放ちながら話を聞く。通訳のお姉さんもお疲れ様なのです。 Q…4年前にGP京都に招かれていましたが、どうしてその時はいらっしゃらなかったんですか? Q…今までに描いてきたカードイラストで、一番好きな絵は何ですか? Q…画材は何を使っているのですか? Q…《予報/Predict(OD)》のイラストはどのくらい前に描かれたのですか? Q…好きなクリーチャー・タイプは何ですか? Q…《ブーメラン/Boomerang(7E)》の絵に出てくる妖精たちは、WotC社から指定があったものなんですか?それともご自分で考えられたものなんですか? Q…次の次のエキスパンション「Onslaught」ではどんな絵を、何枚描かれているんですか? Q…一つの絵にどれくらいの時間がかかるのですか? Q…絵を描くときにどうやってテーマを決めているんですか? Q…日本に来るのは初めてですか? Q…絵を描き始めたのは何歳くらいからですか? Q…絵を描くときに心がけていることは何ですか? 最後にレベッカ女史から一言。 『今日、皆さんがここに来てくださって、本当に熱心に、私の絵を好きで来てくださっていることが幸せに思います。「ありがとうございます」』 物腰や言葉遣いも本当に優しい人で、こんなにたくさん話を聞けて、直筆イラストはもはや家宝ですわ。カードのコレクションも一緒に紙袋にまとめて入れて運ぶことになったのだけれども、この紙袋が燃えたりしたら、俺の心臓は2回は止まること間違いなし。
帰りしな、シングルカードブースを覗いてみると、レベッカファイルからは消えていたはずの《エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist(UZ)》があるのを発見してしまう。これ買っちゃうのはさすがにきついよねー、と糸ジャッジに話していたら、 というわけで結局200円割り引いてもらって購入。見事に乗せられた気もするけど(苦笑)まったく商売上手なんだからぁ糸サンにはかなわないね! 心はとってもあったかですが、かわりに別の場所の風通しがよくなった感触を確かめながら、帰途につくのでした。「散財・・・完了!」 あ、あとバーチャ4は次行ったときにはもうちょい本気で戦えるようにもう少し修行しておこうと思ったり(笑) |
・おまけ記事…レベッカ・マニアックス
THE DUELIST誌35号(1999年3月発行)には、Extra Pulledのカードのイラスト担当としてレベッカ女史が登場している。その画像はここでも紹介されているが、機会があれば実際にカード大にしてみようかと思っている次第。Extra Pulledのリストはこれ。 そのDUELIST35号での紹介文をここに抜粋しておく。 |
・補足
猫写真集 魅惑の一品。今回見てたのは「地中海の猫」。猫まみれで和んでいたら、マジで時間を忘れてました。 えびふりゃ 名古屋土産で何か破壊力のありそうなものを探していて入手した一品。確かにそれなりのダメージはあったようで。 原画 イチバン安かったのは僕が購入したオリジナルイラスト。これが\19,500なんだからほかの原画はそれ以上、と。ちなみに写真の右に行くにしたがって高くなっており、《ガイアの均衡/Gaea's Balance(AP)》《真心のハープ奏者/Devout Harpist(UL)》は約\200,000、《Kaysa(AL)》の原画は\300,000オーバーだそうで。大阪エンジェルの原画は100万とかいう話も聞きました。(めぐりさんに感謝!) ワンダーウーマン →魔法の力を持つパッツンパッツンのお姉ちゃんがナチ党と戦ったりして世界を守るお話。TVでも放映され、シーズン3まである。 →Wonderland: The Ultimate Wonder Woman Site の紹介によると、 1941年に作製され、バットマンやスーパーマンと同じく長年親しまれてきたキャラクターだそうで。日本にはまったく伝わってないと思うけど、人形や格ゲーまで出ていたりと人気らしい。 活躍のほどは、誘拐された十代のミュージック・スターを助けたり、マッド・サイエンティストと戦ったり。男の子に変身するのを目撃されたりとお約束も押さえてあったり。 まさかこれの漫画が書きたいためにDCに売り込みに行ったとかそういう繋がりはないよね? でも「Wonder Woman描いて」って言ったら喜んで描いてくれそうだな(笑) →yahoo.comで検索するとけっこうな数のサイトがあるようで。 マジックでの彼女の作品: Rebecca Guayリスト サイモン&シュースター クロスワードパズルの本やサイエンス関係の図鑑を発行している出版社。どれに描いているかは運次第といったところ?→アマゾンや→スカイソフトなど、洋書の購入できる本屋さんで探してみる? ホワイトウルフ出版 RPGの本を出版している出版社。D&D、Vampireなど。Christopher Moeller氏の名前も見ることができる。 DC バットマン、バットガール、スーパーマンなどのコミックを発行している出版社。スーパーヒーロー系のコミックを多く扱っている。 もちろんその中にワンダーウーマンも含まれている。 作品 →アマゾンで「Rebecca Guay」で検索してみると4冊見つかった。 アマゾン日本だと3件しかヒットしない〜。 →Flight of the Dragon Kyn スカイソフトだとこの本の上製本版があります。 →Veils →Immortal Eyes: : Court of All Kings (Changeling - The Dreaming , No 3) スカイソフトでは扱っていない模様 →A Dusk of Demons イラストレーターの説明がないので検索にも引っかからない罠 →Sign of the Dove |
で、その本を実際に購入してみました。 Sign of the DoveとFlight of the Dragon Kynは、ともにアラジン・ファンタジー・ペーパーバック。外国でよくある形の小説です。字は大きめで読み易いけど詳しい内容までは読んでないのでわからないんですが、ドラゴンにまつわる創作小説のようです。 レベッカ女史はカバーイラストを描いています。(日本の小説のように挿絵はありません。)で、ドラゴン・クロニクル3部作のうちの二つということで、残りの一つをただいま検索中です。日本円で609円は紙の質から言ってもちょっと高めですね。 book1が→Dragon's Milk、2がFlight of the Dragon Kyn、3がSign of the Dragon。 a Dusk of Demonsは、前述の2冊と同じサイモン&シュースター社のもの。これもファンタジー系の創作小説のようです。体裁も同じですがちょっと薄いので単価も安めです。 Veilsは、B4ほどの大きさのペーパーバックです。あるスルタンのハーレムに買われた女性の物語のようです。実写写真を合成してコミック風にしてある章と、レベッカ女史が描いている章とに分かれています。写真の彩色がちょっと怖いのですが、レベッカ女史のコミックというだけでも一見の価値はあると思います。フルカラー90ページ中24ページを描いています。 1824円とちょっと値が張りますが、絵の点数は多いのでまだ救いがあるかもしれません。→こちらにはDCのサイトで紹介されているリビューがあります。 Immottal Eyesは、ワールド・オブ・ダークネスというRPGのサプリメント(追加設定などを紹介した付属本)で、A4ほどの大きさの本です。フルカラー147ページ中、表紙と8ページに挿絵を描いています。また、参加している7人のイラストレーターのうち、マジックでもイラストを描いているAdam Rex氏とDrew Tucker氏の挿絵もあります。こちらにそのほかの→サプリメントでの挿絵が紹介されています。 WW 7200 Immortal Eyes: The Toybox WW 7201 Immortal Eyes 2: Shadows on the Hill WW 7202 Immortal Eyes 3: Court of All Kings 続刊となっているものや、これに関連した本などを中心に、まだまだ外書のほうを調べていきたいと思います。 →ここに、Black Orchidでレベッカ女史が描いている巻が紹介されています。 調べてみるもんだ・・・→ここに、レベッカ女史がカバーなどを手がけた書籍のデータベースがありました。 →ここには、アーティストかきおろしのプリントを売ってます。見たことのないイラストばかり。そして、いまや伝説のマジック・ザ・ギャザリングカレンダーまで。 →ここには挿絵を描いているDestinyの紹介があります。 →ここには挿絵を描いているKaleidoscopeの紹介があります。 →ここのD&Dのモンスター・マニュアルには、マジックでもおなじみのメンツばかり並んでいます。サスガ。 →ここにもレベッカ女史のファンがいる・・・もしかしたらいい人かもしれない。 →こっちではインタビューが載っている ←To be Continued... |