雑報編



ザ・誤読

 「いいかげんにしなさい」という大いなるツッコミをこめて、マジック用語やカード名などの誤読を紹介する。(五十音)
 ただのタイプミスから完全な勘違いまで、面白いものだけを厳選して掲載していきたい所存。

カード名編
◆アシュノッドのきょうぎだい
 昔よくこのカードがマナ供給のキーカードになることがよくあったが、そのたびに間違えられていたような記憶がある。
 ただしくは「くぎだい」

◆嘘か誠か
 攘夷だ!土方さん!

◆エレガント・ワーム
 読み間違いというよりも、「そう聞こえる」空耳系のカード名。
 《尊大なワーム/Arrogant Wurm(TO)》の発音は確かに日本でいう「エレガント」 に近いものがある。
 えげれすとかばてれんとかと同じ類か。優雅な、というElegantはどちらかというと「エリガント」になる。

◆栄光の?歌
 「しょう」の字はちょっと難しいからか中学生あたりは読めない模様。
 正しくは《栄光の頌歌/Glorious Anthem(7E)》「えいこうのしょうか」。

◆きびかなモノリス
 「厳しい」以外に読み方を知らないとこう読むしかなくなる罠。
 正しくは《厳かなモノリス/Grim Monolith(UL)》「おごそかなモノリス」。

◆しょうゆのかべ
 《精油の壁/Wall of Essence(SH)》のことらしい。気持ちはわかるが
 ソイソースと一緒にしてはいかん。一升飲むと人が死ぬからね。「せいゆのかべ」な。

◆たばのあいだのひらきぐち
 GAMEぎゃざで有名になった誤読。
 《束の間の開口/Temporal Aperture(UZ)》「つかのまのかいこう」ね。

◆チャイナーの布告
 中華民国より愛を込めて。転じて「中国布告」というのもあるが、鳥取砂丘あたりから布告がきそうで怖い。

◆チョイナーの布告
 盆踊りをする布告。ハァ〜ちょいなちょいな♪

◆チョコレートダイヤ
 《炭色のダイアモンド/Charcoal Diamond(7E)》をこう発音する人もいるらしい。
 発音が似ているかといわれればそうかもしれないが。

◆取り憑かれたエイビン
 オヤビン間違ってますぜ。エビ?鋭敏?というかこれを打った人が憑かれていると思うぞ。

◆秘境の処罰者
 ゆけーゆけー川○宏〜

◆ひんよくなるネズミ
 《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats(IN)》「どん」の字は今。貧の字は分。

◆ぼうろ
 《暴露/Unmask(MM)》の読み間違いはけっこうある。「ばくろ」が正しい。

◆矛盾兵
 《矛槍兵/Halberdier(OD)》。いや、盾は持ってないんで。ドラゴン紫龍も知らなかった事実。(波ニョロさん)

◆夢操り
 《夢繰り/Dreamwinder(OD)》が手ヘンになってしまった。まくらの下に写真とかを敷いておくと夢を操れる。(波ニョロさん)
 正しくは「ゆめくり」。

◆養殖スリヴァー
 《繁殖スリヴァー/Brood Sliver(LGN)》を思わずこう読んでしまうものらしい。天然ものは味が違うから一度食べてみるとよい。


その他編

◆スタンダート、エクステンデット
 スタンダー、エクステンデッだって何回言ったことやら。

◆スッタク
 スタック、Stack。太鼓の音じゃないんだから。
 あと「その呪文にスタックして呪文使います」とか言うけど、スタックするというのはハマり込むことを言うのでそんなふうに使わないことを強く推奨。自覚なければ恥ずかしいということすらわからないといういい例。

◆スレショナールド
 なぁ〜るほど・ザ・スレショナールド秋の祭典スペシャル。
 正しくは「スレッショルド(Threshold)」。

◆エキスパッション
 どういうエキスなんだこれは。パッションフルーツのエキス?汁?
 正しくは「エキスパンション(Expansion)」。

◆無造作に捨てる
 むぞうさ、じゃなくて、テキストはむさくいだってば。英語版にat randomとあるでしょうに。
 無造作に捨ててどうとなるもんでもないでしょうが。

◆森マナ
 平地マナと言うのを聞かないのは人気がないせいか、と思ったが、どうやら緑のカードには「森」をサーチするカードが多くあるため、森と緑マナをごっちゃにする人もいるみたい。
 じゃ青は霧島マナで。


ネタ系カード名編
◆グラコロ
 1、グラタンコロッケバーガーのこと。→CMソングもあるらしい。
 2、グラコログラコロ! グラコロー!(例のフシで)
 3、《大闘技場/Grand Coliseum(ONS)》のこと。

◆ツンドラ娘
 おそらくネタ系部門では最高級のクオリティかと思われる。ほかにも森林娘などバリエーション多し。モーニング娘。とは関係はないらしい。昔鉄骨娘なんてのもあったなぁ

◆アクリディアン宏
 あいうえお順とは別に宏系でまとめることにする。愛すべき日本語版フォントが変更されたのはウルザズ・サーガからだが、非常にセンセーショナルだったことを良く覚えている。だって宏だぜ?

◆電撃宏
 宏系ではおそらく最強かと。(何が)

◆トロ丼
 豚トロ丼、ねぎトロ丼、中トロ丼、うなぎトロ丼、《ヒストロドン/Hystrodon(ONS)》。違和感が無い。

◆毒吐きゴルァ
 《毒吐きゴルナ/Spitting Gourna(ON)》のこと。普段の生活で2ch語を使うなと小一時間(以下略

◆火+水
 アポカリプスのデッキ登録用紙の誤植。絶対にわざとなのだが、こういうのは非常に迷惑なので今後一切やらないで頂きたいものである。

◆平和なべ
 ウルザズサーガから導入された新日本語版フォントは漢字やひらがなが一部妙な形に見えるのだ。


難読編
◆《湯焼/Scald(UZ)》
 「ゆしょう」「ゆやけ」「ゆやき」いまだにどれが正しい読み方なのか結論の出ないカード名。名詞で終わらせているところや送り仮名がないから訓読みなのだろうか?



日本語版の誤訳カード

とある巨大掲示板で話されてたのでネタとして使ってみる。

《堕ちたる僧侶/Fallen Cleric(ONS)》
 職業としての地位はPriestより下なのだから、《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TE)》で僧侶を使っている以上
 別の単語にすべきではなかったか。同訳語にした意図を問いたい。

《魂を見つめるエイヴン/Aven Soulgazer(ONS)》
 何をどうしたらクリーチャータイプそのものを間違えるのかよくわからないが、スポイラー製作者のほうが
 正しいという皮肉な結果になった。ケンタウロス問題よりも反省して欲しい点である。といってもレギオンの
 翻訳はもう終わってそうだが。

《動員令/Mobilization(ONS)》
 スポイラーが出たときに気になってはいたし、平良氏、玲穏氏には伝えておいたのだが、
 ポータルに《動員/Mobilization(PO)》 がある以上重なる可能性は高かったカード名。
 というか、担当者、テンペストやウルザの二の舞をしています。学習能力を身に付けていただきたい。
 下手に日本語版を出してしまったポータルやセカンドエイジのせいで、本道のエキスパンションの訳に
 NGワードを増やしているだけだということを。《救出/Rescue(UD)》と《抵抗+救難/Stand+Deliver(IN)》の
 場合はただのお馬鹿サンだったと非難しておきます。
 まあ、今回は実際に再録されたカードではなかったので気付き難いレベルではあるんですが、それでも
 不備は不備になってしまうんですね。

《雄鹿クワガタ/Stag Beetle(ONS)》
 《隠れたる雄ジカ/Hidden Stag(UZ)》に引っ張られたのか、それでも固定訳として「雄ジカ」ともしていない
 変則的な訳。そもそもStag Beetleで「クワガタムシ」という意味があるし、stagは「雄」という意味もあるので
  わざわざ「鹿」とつけなくてもよかったはず。訳テンプレートに引っ張られてしまった《殺人鯨/Killer Whale(EX)》
 といい勝負。

《ヤヴィマヤの蟻/Yavimaya Ants(AL)》
 累加アップキープのテキストが「あなたのターンの開始時」になっている。
 正しくは「アップキープ開始時」。あと、一応テンプレート(Comprules)では「このパーマネント」だが
 それを「このクリーチャー」に変えているのはまあ許容範囲というところか?

《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur(JU)》
《戦場のたかり屋/Battlefield Scrounger(JU)》
《根づけケンタウロス/Centaur Rootcaster(JU)》
《腕力魔導士の代言者/Forcemage Advocate(JU)》
 日本語版のクリーチャー・タイプ翻訳勘違い系。
 ク リーチャー・タイプが「ケンタウロス」になってしまっている。カード名も「ケンタウロス」。
 こういうのは印刷する前に気付いてほしいところ。

《吠え裂きアヌーリッド/Anurid Barkripper(JU)》
 Barkには「樹皮」という意味もあり、印刷に出してしまった後に気付いた訳者は悔しい思いで枕を濡らしている、らしい。
 本来なら「樹皮裂きアヌーリッド」になるはずであった一品。

《穏やかな夕日/Serene Sunset(JU-Foil)》
 フォイル版のみの印刷の写植ミス? 「インスタント(場)」となってしまっている。

《開放されたドワーフ/Liberated Dwarf(JU)》
 《解放/Liberate(IN)》とも違う訳語になってしまった。当然「解放」が正しい。

《隕石の嵐/Meteor Storm(IN-Foil)》
 テキストが「流星の嵐」になっている。

《茂みの精霊/Thicket Elemental(IN)》
 「そのカードをあなたの手札に加え…」→正「そのカードを場に出し、…」

《飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlight(PS)》
 「そのカードをあなたの手札に加える」→正「そのカードをそのオーナーの手札に加える」

《剣を鍬に/Swords to Plowshares(4E)》
 読みは「つるぎをすきに」だそうだが、改・紫電様からPlowshareは鋤の刃だというタレコミが。
 また、鍬(くわ)と鋤(すき)は別物であることは明白であり、スキ、という漢字ならば鍬の字を
 使うべきではなかったのだろう。(改・紫電様Thx!)

《白の防御円/Circle of Protection: White(7E-Foil)》
 印刷の写植ミス?第7版日本語版のこのカードには(1/1)とパワー・タフネスが印刷されている。

《ダウスィーの精神ドリッパー/Dauthi Mindripper(TE)》
 これは有名な一点。○キタ氏の突っ込みどころの一つ。寝てなかったのだろうか?

《すさまじき激情/Blood Frenzy(TE)》
《冬の抱擁/Winter's Grasp(TE)》
《抵抗+救難/Stand+Deliver(IN)》
 リサーチ不足でカード名を変更しなければならなくなった例。
 テンペストは非常に間違いの多いセットなので、日本語版は第1版と第2版が
 存在する。 ミラージュ日本語版にも修正の入った版があるらしいが、生産終了
 してしまっているため確認できないのが残念である。

《目かくし/Bandage(SH)》
 「包帯」であるはずなのだが、先にイラストを見たのかと思われる訳。
 本当に目隠しという英単語が出てきたときどうする気だろう?

《殺人鯨/Killer Whale(EX)》
 キラー・ホエールといえばズバリシャチのことなのだけれども、悲しいかな訳文の
 テンプレである《殺人蜂/Killer Bees(5E)》に従ってこんな名前に。

《快活な守備兵/Sanguine Guard(UZ)》
 Sanguineには確かに快活という意味もあるが、同時に血色のよさという意味も持っている。
 古語としては「血なまぐさい」「血に染まった」という意味もあり、当然のことながら快活という
 言葉とはかけ離れた雰囲気になっている。語句の調べ方が足りなかった例。

《焦熱のマントル/Fiery Mantle(UZ)》
 マント…外套をマントルとするのも悪くないかもしれないが、地殻のマントル層もこの単語なのである。
 言葉として使い分ける意味でも、これは「マント」にすべきであったのではないだろうか。

《片思いの歌/Torch Song(UZ)》
 Torchは一般的には片想いという意味もあるが、
 火力という効果も考えて、やはり松明のほうが適しているのではないか。
 搦め手から攻めて失敗した例と言える。

《疲労困憊/Exhaustion(UZ)》
《消耗/Exhaustion(PO)》
 テンペストと同じく、ポータルにすでに同名のカードがあったことに気付かなかった例。
 しかしこちらはカード名を変更することをせず、「疲労困憊と同じカードとして扱う」という処置を。
 余計な混乱を避けることはできたが、あまりお行儀の良いやりかたでないことは確か。

《憤怒の仮面/Mark of Fury(UD)》
 これも寝不足系誤訳?というか校正出すまでに気付かれなかったのも凄い一品。
 Markなんだからしるしなんですな。顔にペインティングしているのがどうやらそれなんだろうけど
 まさか横顔のイラスト→仮面とかいう思考だったらイラスト先に見るのも悪影響があるとしか?

《フェメレフの斥候/Femeref Scouts(MI)》
《ゴブリン斥候隊/Goblin Scouts(MI)》

 クリーチャー・タイプは同じはずなのだが、かたや「斥候ゴブリン」、かたや「スカウトの召喚」と、まだクリーチャー・タイプが整理される前に「やらかしてしまった」ミス。テンペストだけでなく、ミラージュも非常に訳の整合性がないエキスパンションである(一番酷いのは5版だという気もする)



第7版から入門しよう!?


 ようやく発売された入門セット。同時にマジック・ザ・ギャザリング入門の本もあるが、それらは本当に「使える」ものなのだろうか?さっそく検証してみたいと思う。
 まずは入門セット。プレイガイドの表紙に濃ゆいオヤジの絵が描かれていて引く。
証拠写真(1)を見てもらいたい。…これで覚えろというのか。(クレームがあれば消去します)

  そういえば、誰かが言っていた。萌え絵がなければマジックは売れないと。それは間違いだと思うが、人を引かせる解説書を作ればいいということでもないと思う。  それともこのマンガ形態にすることで本当に入門者が入門セットを必要とし、そして 上級者が導入に勧められるものだとでも言うのだろうか?入門セットが対象としている 客層はわからないでもないが、既存のプレイヤーへの新ルール理解の場でもあるべきではないだろうか?

 ルールブックにしても、確かにかなりやさしくなってはいる。そして、この簡単なルールブックに書かれていないことは山ほどある。例えば状況起因効果、呪文は自分自身を対象にとれない等。あとは詳細ルールの紹介と警告(!)が書かれているのみ。 ルールが飲みこめてない人やルールブックに書かれていない事例で引っかかる人がおちいりがちな質問くらいはFAQを用意 しても良かったのではないか?  それともそんなにサポートセンターへ質問が欲しいのだろうか?
 マジックのルールでつまづいた時に必要なのは7ターンぶんのマンガや用語辞典ではなく、事例とその場合の解決法であるべきだ。いままでの質問の統計をとっていればそれくらいのことはできそうなものだが。
  4版のルールブックはそれなりにわかりやすかったし、かなり複雑であるバンド、トランプル、プロテクションについても頑張れば理解できた。 なぜだろう?ルールがわかっている人間が読んで「要点だけしか押さえられていないルールブック」 が危険なものに見えるのは。
  デッキのほうも多いに不満である。確かに基本となるのはソーサリーとクリーチャー戦である。しかし、エンチャントで戦闘を通常よりも有利にしたり、アーティファクトでからめ手から攻めたり、インスタントの応酬で高度にかけひきをしていくのが楽しいのだが、そういった遊び方を示すのが入門セットの役割ではないか? デッキと拡張ブースターがあるのなら、順番に使うカードを増やして段階的にプレイとルールを高度にしていけばいいだけの 話だ。使えないレアやソーサリーを詰め込むよりも、もっとバリエーションを増やしてプレイの幅を覚えさせるべきだ。
人気の高いレアを入れれば売れることは売れるだろう。だが、もっとも必要なのはマジックの遊び方を理解してもらい、その幅を広げるためのカードとデッキの洗練ではないか?
 7版のメカニズム、ルールブックで解説されている機能を持つカードをすべて入れるべきではないか、それらのカードの特性をきちんと解説し、遊び尽くせばアドバンスド・レベルのカードへ対応できるプレイヤーになっている養成セットであるべきではないか?
 そうすることで、カードが売れなくなる理由があるだろうか?自分は逆だと思う。機能ばかりを詰め込んだデッキは逆にデッキとしての機能が薄くなる。カードそれぞれが自己主張をして、全体のバランスはかなり危ういものになっているはずだ。
そのなかから必要なカードを取捨選択し、デッキを強化するためにブースターが必ず必要になってくる。カードを買わせてからではなく、真の意味で入門セットを買ってマジックのことは覚えられ、マジックが欲しくなる商品のほうが良いのではないか。
デッキ構築技術については、逆にテーマデッキの良質なバランスを例にしていけばいいのだ。買う価値はなくても、買う意味のある入門セットであってほしい。
  そもそも他の新しく追加するカードに対しても解説がないのだ。そして拡張セットに含まれる新ルールを、 あの紙切れひとつで十分説明できているのだろうか?インターネットで情報を集めることも前提とされてはいないか?

  CD-ROMについても不満が残る。音声案内によるゲームの進行の遅さはともかく、ルールの解説についてはルールブックを超えるものでもなく、またルールブックの欠けているものを補足するものでもない。カードカタログによるカードの解説があるのはまだ評価できるものの、練習用のデッキは1つだけ、おまけにCPUは平気でクリーチャーを自滅させてくる。AIの限界はあるだろうが、「勝てるように」調整されたデッキではすぐに飽きてしまう。
  もしインターネット接続を前提としているのなら、自社サイトのありとあらゆる初心者導入のための手助けとなるページへのリンク、質問用メールのフォーム等考えられることはいくらでもあるはずだ。本当にサポートしようという気があるのならば。

  入門書のほうだが、入門セットの紹介や構築済みの紹介、インベイジョンや他セット(スタンダード)の紹介など、どうやら商品の説明をしたいらしい。マジックをプレイするにあたっての礼儀や、トレードについてはほとんど触れられてはいない。
  7EとINの「強力カード紹介」などは、「つよいカード信者」を大量生産させるつもりだろうか?
  デッキの作り方も、既存の構築済みを改良(?)する方法をとっている。たしかにそれでもかまわないが、それは構築済みを買わなければいけない。とにかく何に関しても商売優先が目だって非常に嫌な気分になる。

  マジックとはこんなものだったのか?うまく言葉にできないのだが、どんなカードも工夫して使い、さまざまなカードを集め、デュエルを重ねてデッキを調整し、新たなセットのカードでデッキを育てる、そんな遊び方をする時代はもはや過去なのか?

 最後に、あまり具体的なところまで話を持っていってないのは、自分がそれをしたとしても所詮一人で踊っているだけだということと、労力に見合う魅力が少ないためである。それに時間を割くことは4の次くらいだ。機会さえあればいくらでも協力とアイデアは惜しんでいないつもりだが、自分ひとりでできることに限界があるのだから、あまり期待されても困るというのが正直な気持ちだ。マジックのために尽くそうと考えてる人がいるのなら、これくらいはなんとかするだろう。できなければ衰退するだけだ。簡単な公式だと思うが?

文末付録:証拠写真(2)



スタートレックとマジックの微妙な関係
(ネタ提供:スギムー氏)

スタートレック・ネクストジェネレーション(以降NG)

TVシリーズはアメリカで1987年から1994年まで放映された。全177話。
このシリーズの登場人物がウェザーライト号の乗組員にそっくりという噂。

宇宙艦隊ギャラクシー級宇宙船エンタープライズD号
艦長ジャン・リュック・ピカード
きれいに頭がはげ上がった、壮年よりも老年に見える人。 賢くて、頼りになる、
でも以外に情熱家。熱いモノを胸の奥に持ってる、ボスにしたい人ナンバーワン。ちなみに独身。
シッセイそのまま?

副長ウィリアム・トーマス・ライカー
優秀な副長。アクション担当。プレイボーイ。色んな種族の人と恋仲になっては去ってゆくという、女(男)の敵。昔カウンセラー・トロイと恋人同士で、エンタープライズに着任して、同じ職場でやけぼっくいに火がついた感じ。 顔はジェラードそのまま。特にもみあげからあご、鼻下にいたる髭がそっくり。髪型を少し変えれば実写版ジェラードといっても差し支えがない。
髪の色は黒。

カウンセラー、ディアナ・トロイ
ベタゾイドというテレパス種族と地球人のハーフ。長期航海における乗組員のカウンセリングと、他種族との対面時にどういう思考をしているかを探り、艦長のサポートをする。ちなみに副長とは昔恋人同士で…以下略。髪を後ろにまとめ上げた姿の時もある。ちなみにこの人は死んでいない。
髪の色が黒というのもハナとは違うが…

前保安部長ターシャ・ヤー
NG初期の保安部長。ある生命体との戦いで死亡。強いて登場人物に結びつけるなら、ミリーか?

保安部長ウォーフ
クリンゴン人という武人色の強い種族。幼いころに地球人に拾われて、地球人の手で育つ。
クリンゴン人は武道と伝統を重んじる種族で、決闘や儀式等に独自の文化がある。戦いが強い人物が尊敬され、卑怯なこと、臆病なことが「恥」とされている。
この文化、ミノタウロスの文化にそっくり。まさしくターンガース。種族の中では奇異な立場にいるというのも同じ。

データ少佐
アンドロイド。ある壊滅的な破壊を受けたコロニーの唯一の生き残り?で、連邦の手によって再起動される。普段は操舵士をやっている。人になろう、人に近づこうと日夜努力している。力は強くて、当然のことながら賢い。感情がないことが悩みだったが劇場映画「ジェネレーション」にてエモーショナルチップを埋め込み、感情を得る。
細かい所はいろいろ違うが、ほぼカーンだろう。

医療部長ビバリー・クラッシャー(ドクター)
美人の中年女性で優秀な医者。息子が一人。夫は死亡。夫と艦長が友達で、艦長とドクターも友達。互いに信頼の置ける友人という位置に納まっている。金髪。 オアリムには息子はいないが、恋愛話の一つや二つはエピソードとして出てくる。そこをチョー=マノとオアリムに重ねることもできなくもない。

機関部長ジョーディ・ラ・フォージ
優秀なエンジニア。目が見えなくて、「バイザー」という補助装置でモノを「見ている」。強いて言うならアーテイか?自信家ではあるが全然高慢じゃない。
以上主な登場人物。

他の作品の登場人物とマジック登場人物の関係
スタートレック・ボイジャー
艦長 ジェーン・ウェイン
女性艦長。年齢的にもシッセイと近い。ただ独身かどうかは不明。

生活環境及び食堂管理 ニーリクス
他星域出身の種族。料理好き、世話好き。スクイーに一番近い役だ。

スタートレック・ファーストコンタクト(1996)
ボーグ・クイーン
機械有機生命体(サイボーグ)「ボーグ」の集合体のトップ。本人曰く「混沌に秩序を与える者」だそうで。ボーグは総ての意識を統合した集合体として存在していて、個人という概念がない。
ここのところはスリヴァーに近い。クイーンという立場からもスリヴァーの女王に通じる。
この「ボーグ」という種族、他種族を「同化」して生物的特性を吸収することを目的に活動する、主人公達の最大の敵として登場しているんだけど、有機生命体に機械を埋め込んだり、意識を統合したりするところなんかはファイレクシア人の改造にそっくり。NGの艦長ピカードも一度捕まって「同化」されて機械を体に埋め込まれてる。
ボーグはデルタ宇宙域という別の銀河(ファイレクシア?)からトランスワープ航法(ポータル?)を使って他の銀河を侵略している。

 ウェザーライトが発表されたのが97年。構想に1年と考えると、放送終了後、96年までにプロットをまとめて設定を作り上げるには十分な時間。 長寿番組であり、クリンゴン語辞書まで作られているといったように根強いファンが多いアメリカっ子向けに、「トレッキー」なスタッフが作り上げた設定と言っても十分説得力はあるはず。同時にSF色が強くなってきたのもこのあたりだから、何故か符号は合う。
 ウルザと「レガシー」の関係はかなり後付けの線が濃いのだが、マジック独自の世界やファイレクシアというものに一連の繋がりを持たせたことは、設定チームの努力の成果といって誉めてよいだろう。
 インベイジョン・ブロックにてマジックのスター・トレックが終わるわけだ。足掛け4年。本家にもひけをとらない立派なものだと思う。10月予定のオデッセイは、どんな魅力的なキャラクターをマジックにもたらしてくれるのか、楽しみに待とうではないか。


Diversionary Tacticsの中国語訳の秘密
(ネタ提供:BURNY氏)

 アポカリプスの《Diversionary Tactics / 陽動戦術》の中国語版の名称は 『聲東撃西』となっている。 これは「声東撃西。/東ニ声シテ西ヲ撃ツ。」(聲は声の古い字体) という、 『兵法三十六計』の第六計(第一部・勝戦の計 の中にある)の銘文そのまま。
  まず東を攻撃すると見せかけて陽動作戦を展開し、それにつられて手薄になった西を攻撃する、ということで、陽動戦術の代名詞として使われる有名な言葉。
  とはいえ陽動作戦にあたる語彙が声東撃西しかないわけではないので、こちらを採用したスタッフのこだわりはすごいと思いたい。
さらに、声東撃西の出典は『通伝』の「声言撃東、其実撃西。/東ヲ撃ツト声言シ、ソノ実ハ西ヲ撃ツ。」である。

声東撃西 全文は以下のとおり。
敵志乱萃、不虞、坤下兌上之象。利其不自主而取之。
「敵ノ志乱萃(らんすい)シ、虞(はか)ラザルハ、坤(こん)下兌(だ)上ノ象ナリ。
  ソノ自ラ主(つかさ)ドラザルヲ利シテコレヲ取ル」
敵の指揮系統が乱れて変化に対応ができない。これは川が今にも決壊しそうな状態のようである。
  このようなときは混乱に乗じて一気に攻めなければならない。

<声東撃西の成功例> 官渡の戦い(袁紹軍vs曹操軍)
三国時代の歴史の転換点といえる戦いである。
 袁紹の十万の大軍に前線基地、白馬を包囲される。
  主力をもって救援に向かおうとする曹操に、参謀・荀攸(ジュンシュウ)が次のように進言。
  「兵力差がありすぎて勝ち目が無いので、延津へ行き、黄河を渡り袁紹の背後に
 回りこもうとするように見せかけてください。 袁紹は絶対に西へ移動して迎撃しようとするので、その隙に白馬へ向かって不意打ちをするのです。」
  そして荀攸の入った通り話は進み、白馬包囲軍は壊滅し、曹操が北中国を制圧するのである。

 故事成語がたくさんある中国ならではのこだわりか? 日本語版もこういったこだわりが感じられるカード名が欲しいものである。


小ネタ


 なんとなく思いついたので書いておこう。
 小ネタの部屋かなんか作って隔離するのが筋かもしれんけど。こんなんも号外記らしいといえばらしいか?

不連続企画:「比較的まちがったドミニア百科事典」
『アイスエイジの真実』
  100年以上続いた恐るべき氷河期をもたらしたのは、ウルザとミシュラの兄弟がどつき漫才をやった挙句、そのオチが寒すぎたことによる、らしい。

『アライアンスの真実』
  氷河期が終わったのは、女神フレイアリーズが「なんでやねん」とツッコミを入れたから、らしい。

『好き嫌い』
  アーティファクト大好きのハナ女史であるが、ジェラードに振られたあと、ワラ人形を作ったとか作らないとか。

『猫』
 戦士としてウェザーライトに乗り込んだミリーだが、艦長に「なんで肉球がないの?」と怒られたそうだ。



コレクションに関する説明


 とりあえず翻訳してみたのでこちらをどうぞ。
 ソース:→Crystalkeep

 インターナショナルエディションも、コレクターズエディションもいまいちどんな内容なのかわからないな。
 チャンピオンデッキはレシピも載ってないし。

 唯一収穫があるとすればビジョンズのプレビュー・カードリストくらいかな?
 エンサイクロペディアからデッキ情報を追加しました。
 Magic Raritiesからサマー・マジックの記事を翻訳しました。



小説で読むマジックの世界


 現在までに多くのマジック関係出版物があるが、そのなかでも特にオフィシャルの小説、
および概訳の短編を紹介してみたい 。
 マジックの世界をより深める資料になれば幸いである。

 テキストにまとめたものはこれ。

 日本で一番の資料と言えばデュエリスト・ジャパンであるが、バックナンバーのVol.1、2は在庫切れである。いまや貴重な資料と言えるのが驚きである。

 Amazon.comで検索してみると、現在絶版になってしまっているものの中に、日本でも絶版であろう「ささやきの森」「アリーナ」があり、非常に貴重であるとわかる 。古本屋で見かけたという話もあるので、見かけたら即ゲットすることをお勧めする。

 現行の小説はすべて英語であり、しかも邦訳の予定はまったくない。小学館が翻訳権を持っているという話もあるが、頑張って読むしかないだろう。
 PDFファイルを読める環境であったり翻訳ソフトを使えるのならば、WotCの各ページから以下の小説のChapter1だけは読むことができるので是非見てみて欲しい。

 ウルザズ・サーガ(アーティファクト・サイクル)(→WotC)

 メルカディアン・マスクス(→WotC)
 ネメシス(→WotC)
 プロフェシー(→WotC) バリンの手記(→WotC)
 インベイジョン(→WotC)
 プレーンシフト(→WotC)
 アポカリプス(→WotC)
 オデッセイ(→WotC)
 トーメント(→WotC)
 ジャッジメント(→WotC)
 オンスロート(→WotC)
 レギオン
 スカージ



知ってなきゃいけない基本的なこと:2


 今回、プレーンシフトには、絵違いのカードが3種類存在します。

《タールルームの勇士ターンガース/Tahngarth, Talruum Hero(PS)》
《堕落した者アーテイ/Ertai, the Corrupted(PS)》
《飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlight(PS)》

 この3枚は、Kev Walker氏が描いた別バージョンのイラストのカードが存在します。FE、HL、ALを境にぱったりと なくなっていたものですが、今回は(今回から?)特別にレジェンド3枚だけに用意されたようです。
 Foilの場合カードナンバーに「*」がつくだけで、それ以外は効果やルール的な差別はなんらありません。
 ただし、英語版以外はプリントミスによりマークがついていません。(Maro,PT東京にてコメント)

 余談。PL公式ハンドブックにはIN日本語版の裁定も出ていますが、《燃えがらの影/Cinder Shade(IN)》のtypoだけは 結局はいらずじまいでしたとさ。

 後日談。crystalkeepにてカード総数が確認できました。レア44種(通常)、レア47種(Foil)だそうで、通常版のFoilも存在するということです。またCRSでも同様の説明がされています。



メルカディアン・マスクス スペイン語版エラー

ソース:http://www.wizards.com/Magic/generic/official/EyeofRamos_redemption.asp

 古い話で申し訳ないが、スペイン語版MMには、通常版《レイモスの眼/Eye of Ramos(MM)》が欠落し、その代わりに 通常版《悩みの数珠/Worry Beads(MM)》が印刷されてしまった事実が発覚した。
 ただし、プレミアムの《レイモスの眼》は通常通りの比率で含まれているのだと言う。

 WtoC社は、スペイン語圏のプレイヤーに対して、スペイン語通常版《悩みの数珠》を送る事でカードを交換するサービスを実施中である。ただし、1人4枚まで。

 ラテンアメリカ:アルゼンチン、バハマ、カリブ海地域、チリ、グアテマラ、メキシコ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ
 ヨーロッパ: スペイン の各国で実施中。


ラグナロクの謎


 単なる噂なのか、それとも本当なのか。
 マジックのカードに、「ラグナロク」なるものがあるという話である。
 筆者は話半分で聞いていて大して興味も持たなかったのだが、「せっかくだから」調べてみることに。この追跡調査は飽きるまで続行予定。(ぉ

曰く、「ドイツ語版のWrath of GodかArmageddonである」
曰く「古い版にしか存在しないらしい」
曰く「ロシア語版では?ノルウェー語版では?ベルギー版では?」
・・・まあどれだけ眉唾かよくわかっていただけたかと思う。

 第1段階調査において判明した事実。
「神々の黄昏」という意味の「Gotterdammerung」はあるものの、ラグナロクではない。
ドイツ第5版までの「Armageddon」がそうであること。
ちなみにWrath of Godは「Zorn Gottes」であった。
 ラグナロクRagnarok 北欧神話ラグナレク、「神々の運命」とも。

 結論:
   すべて伝聞であり、実物にはついに出会うことはできなかった。いずれかのイエローサブマリンに置いてあるという情報もあったが…
   結論として、「Ragnarok」と書かれているカードは存在しないということ。第5版までの「Gotterdammerung」が、日本で「ラグナロクという意味のカード」として伝わり、それに尾ひれがついたものと結論づける。
   これに反論、あるいは証明ができる方、ご一報をお待ちする。


話題提供:http://neat.299.co.jp/08/ron_game/


TopDeck誌、休刊!

ソ−ス:http://www.mtgnews.com/story/655/1/1/1/

 The Duelist誌の後を継いで頑張っていたペーパーバック、TopDeck誌が#15で休刊になることが決定した。
 これは先のハスブロ社のWotC社リストラとも関係しており、廃刊理由は、 「業績不振、締め切り不安定、付録のカードやパックによるコストの高さ」だという。
 編集メンバーのMichael MikaelianはStar Wars Gamer誌に、Stacie Fioritoと、ウルザブロックのガイドを手がけたWill McDermottはWeb方面に・・・。

 Webマガジン化するのか、はたまた新しい雑誌を(コストがかからないような)作るのか?
なんにせよ、TCG雑誌は金食い虫だということか。 どんな形であれ、ああいう雑誌は存続して欲しいものである。




祝 単行本化!


  →コミックガッタで連載されていた「Magic Urza&Mishra」がついに単行本化されました。(拍手)
 マジック関係のコミックとしては一番マトモかもしれません(ぉ

 お話は「Brother's War」がモトになっていると思います。読みたいヒトはアマゾン他の本屋さんで注文してみてね(全部英語だってオイ)

 1話1話がダイジェストっぽい構成だが、ヘタに解説や情景描写の多い小説よりはダレずに済むかも。
 もう少し、話のツナギとしての説明は欲しかったような気もするが、枚数の制限ではしょうがないか?
 あと、とりあえずの決着であるウルザ&ミシュラの対決にももう少し割いて欲しかった気もする。
 単行本化が遅れる原因の追加ページや書き下ろしだが、このマンガには必要だったかな?

 アーティファクトの表現は完全にメカ。 ま、最近のカードイラストも明らかに方向性違うし、
そういう解釈もアリはアリなんでないかな。
 ファイレクシア、これじゃあ士郎正宗風じゃないか? 違和感アリアリ。
もう少し調べてみる必要があるかな?

 ともあれ、カバーの手抜きさ加減はなんとかして欲しいもんだと思った。
 イチバン気にしなきゃいけないのは作者がイワク付きってことか?(爆笑)



今後のリリース予定


 三部作の一番手がOdyssey(オデッセイ)、2001年10月にリリース。
 次に Torment(トーメント)、2002年2月のリリース。
 締めくくりはJudgment(ジャッジメント)、2002年6月のリリース。

 ホメロスの「オデュッセイア」になにか関連があるのだろうか?
全貌は今だ謎である。



Grand-Prix Kyoto 旅日記。


 私JFKとART氏、大先生の3人は「そうだ京都逝こう」と決意を固め、一路名神高速を急ぐ…はずであったのだが。
イキナリの8km渋滞。なんでですか?
大先生「これじゃ高速じゃありませんよね」
ART「…引き返そうか?」

引き返してどうする。我らには前進するしか道はないのだっ!

一宮を過ぎたらようやく巡航速度に。滋賀県に入って…
ART「なんで俺今こんなところにいるんだろう?」
考えるな。切なくなるから。

 目的地とする京都東IC前で事故渋滞という情報をSAで得た我々は、その手前で下に逃げると言う建設的な行動に。
だが道は狭い、車は多いで時間のかかることかかること。
大先生「いつ着くんでしょう?」
JFK「…わかんない。」


 それでもなんとか京都に入り、平安神宮前をぐるぐる回る。ここまで来るのに4時間はかかってしまった。
 ダルい空気に包まれつつ駐車場を…
JFK「どこも満車だねぇ。」

 "関係者"でいっぱいであろう、みやこめっせの駐車場は諦め、平安神宮の地下駐車場に移動〜
 きれいなおべべを来たおガキ様どもが多いのう?七五三の季節だっけか?
兎に角、めっせへ到着、会場はどこだ? と探して移動すると…一瞬でわかるあの一種異様な空間が。
ART「マジック関係者ってなんでこうマナーが悪いんだろうな」
 hj関係だからかもな。体質がそのまんま伝染ってるかんじだ。
 とりあえずはそれぞれの目的を達成するために行動。しかし人は多いなー…
 JFKはサイン会に、大先生たちは山へ芝刈りに。

 Brom氏はなんともファンキーなモミアゲと好奇心旺盛な目をした方デシタ。rk post氏もナイスガイでしたよ。
 でもrk post氏の方が列が圧倒的に長いのはいったいどういうこと? と、名古屋のコレクターさん方をお見かけしたのでいろいろ聞いてみる。
 「どうやらpost氏はサインが丁寧で、しかもイラストを頼むといろいろ描いてくれるから遅いんだって」
 はー。こんなに列並ばせるのもどうかと思うけど、頼まれたらイヤとは言えないのかもな…
 原画コピーの品揃えもpost氏の方が多い。《悲哀の化身/Avatar of Woe(PR)》、《大天使/Archangel(P2)》、《暴露/Unmask(MM)》、《欲深きドラゴン/Covetous Dragon(UD)》…
 綺羅星のようなカードイラストの原画コピーである。特に《暴露》はカードとはえらく発色が違っていて驚きであった。 「日本にもXメンファンがいる」とでも聞いたのか、はたまた流行だからか、ストームの大判イラストが売られていた。こんなときでもなければ買えないよなー・・・
 Brom氏のほうは、原画(!)とスケッチ、プルーフが数点。カードも時価で販売していた。
人気のある原画はもう売れてしまったのか(それでも1点\40000だぜ?)、《カーナシド/Carnassid(SH)》、《大理石のタイタン/Marble Titan(TE)》が寂しげに売れ残っておられた。思わず泣ける。(^^

 Brom氏には、ちょうど持ち合わせていた「アート・オブ・マジック」にもサインを貰い、ShadowBoundというポートフォリオ6枚セットにサインを貰う。
 「6枚全部でいいかい?」とかいうことを言われたみたいなんだがわからなかったよ。まだまだ修行が足りないな。
Post氏の方は思わず《大天使》と《欲深きドラゴン》。ドラゴンはいいやね〜。

 しっかし、post氏にサイン貰うまで1時間半。そのあいだにBrom側はすいすい流れること流れること。
 常に列が3:1というのは何処から来るものか・・・こんなことならBromカードをありったけ4枚ずつ持ってくるんだったよ。
 とART氏にぼやいていたら、隣の方が手持ちの《モグの狂信者/Mogg Fanatic(TE)》を2枚下さった。
 ありがとうございます。大切に使わせて(アンド飾らせて)頂きますですよ。

 とりあえず満足したので、シングルカードの首尾を聞いてみる。何?《激怒》売り切れ?トホホ〜こりゃ在庫があるだけでも貴重になってきたな。マズイ・・・
 ユーロA、Bが安いという話を聞いたので、思わず買ってしまう。あれ?
《神の怒り》も安かったので補充。ついでにユーロCも買ってしまう。ついでに目に付いたグル島も〜
あれぇ…?
 何か忘れてないか俺?

大先生「《吸収/Absorb(IN)》買うんじゃなかったんですか?」
えーと…
ART「あんだけ買える金あれば4枚余裕じゃん」
えーと…

 自分でも「魔が差した」としか思えません。何故?また俺無駄金遣ってますか?
大先生「土地に金かけるなんて信じられない」
いいんだよ趣味なんだから。放っといてくれ。

 「ついでだから人柱になろうぜぇ」と指差された販売コーナーには…え、何?
日本語4版入門セット(改訂版の小さな箱)!?
…買うしか?
ART「買うしか
大先生「買うしか

 …わかりました。実験台として華々しく散りましょう。
ART「中身が良かったら自分も買うかも」
ありえない言葉を聞きつつもその倉庫から発掘されたモノを購入…わびしい。
(のちに確認しようとして、ザックのデッキをバラしてしまい、半分以上内容がわからなくなってしまいました。不覚!)

 中身はカードリストのページにありますので興味のある方はどうぞ。

 大変に金を使い果たしたJFKはちょっと脱力しながら、一行は会場を出る。
JFK「エクステのメタは?」
ART「見て来たよ」


 フジシューこと藤田修氏は赤単だったとのこと。格氏のNには勝てなかったようだ。相性は良くはないわな。
ほかにも中村氏、塚本氏、森氏を見かける。
  600人、エクステ、軍人。本当にこれで一番東京に近い大会なのかね?と思ってしまうキツさだ。
スイス8回戦、おまけに翌日ベスト64ときた。出場するだけでも疲れるよこりゃ。

 荷物を車において、人もまばらになった平安神宮にお参りです。
 修学旅行中の中学生を横目に見ながら、とりあえず賽銭を入れて拝んだ後、おみくじを引く一行。
ART「巫女さん萌え〜」
JFK「黙れ。


 JFK中吉、ART小吉、大先生は吉。勝利である(?)
ART「飯はどうする?」
JFK「オカネナイノ(;_;)」

 まあそういうことで手近な□ーンソ(伏字)で腹ごしらえ。帰路につきます。
ART「あ、八ツ橋買うの忘れてた」
 多賀SAにてワイン風味八ツ橋を購入。美味いのかな?
ART「食べさせて確認する」
・・・だそうだ。



そういえば、全部カタカナだよね(ストーリーライン)


 どこかでやってるネタかもしれないけど、各エキスパンションの「日本語の意味」を少し解説しておくことにする。別に需要があるわけじゃないけど。趣味趣味。

UNLIMITED限定解除版
  アルファ版、ベータ版を経て、白枠の限定解除版になる。ちなみにそれ以前は限定版ね。
 背景世界ドミニアの一部、ドミナリアに存在するさまざまな生物、そして呪文がつづられている。

REVISED EDITION改訂版
  リバイズ、そのまんま改訂だね。ルールテキストが大きく変わったから。
 あとは456版(クラシックは「古典」かな)。

ARABIAN NIGHTSアラビアン・ナイト
  古典文学、「千夜一夜物語」だね。テーマに基づいてカードが作られている。
 後付け設定として、千を超える次元の集合体、「ラバイア」を舞台としている。

ANTIQUITIES古代の遺産
  アンティークの派生名詞がアンティキティ。古代スラン帝国のアーティファクトを中心に、アーティファクト関係の呪文が非常に多い。
  テレジアに栄えたと言われる古代スラン帝国。その遺産と、優秀なアーティフィサーであるウルザとミシュラの争いをモチーフとしている。
 アンティキティーの戦争は、単なる紛争から「兄弟戦争」と呼ばれるドミナリア全土を巻き込む大戦へと発展して行く…
 その結果、兄弟が戦場とした大陸はことごとく荒廃し、アルゴス島は跡形もなく消えてしまったのである。

LEGENDS伝説のものたち
  ただ伝説としても面白くないから。ドミニアで有名な人物や場所が出てくる。
 元ネタはガーフィールドたちが遊んでたD&Dとかのキャラクターらしいが(^^

THE DARK暗黒時代
  魔力の濫用による暗黒の時代、それを象徴するようなリスキーな呪文が多い。
  アンティキティー戦争の勃発とともに、強力な魔法使いたちが魔法の無制限で破壊的な使用を追求しはじめ、ドミニアに暗黒時代が訪れる。
 魔法使いたちが発見した魔法の色は、その極端な特性を表し始める。これらの魔術を学んだ魔法使いたちは恐るべき力を手に入れたが、その力を扱いきれず、結局、彼ら自身を破滅させてしまった。 そして氷河期が訪れる。これら危険な魔法は失われたか、あるいは地下深くもぐってしまったのである。

FALLEN EMPIRES陥落した帝国
  兄弟戦争のあおりをくらった、サーペイディア大陸の帝国群の物語を扱っている。
 ドミナリア南方に位置するサーペイディア大陸。そこに住むものたちは、食糧難と寒冷化、そして外敵と戦わなければならなかった。
 ドワーフたちの帝国は、奇抜な戦法を使い圧倒的多数でせまるゴブリン・オークの軍勢に最期まで抵抗し、海の温度が下がったために活発化したホマリッドと、マーフォークは戦わなければならず、漆黒の手教団が生贄の儀式ためだけに生み出した生命、スラルの多様化によって逆に反乱を起こされ、食料の確保のためにエルフたちが生み出したサリッドは狂暴化し、そして、最終的に人間の帝国、アイケイシアは孤立したなか、一兵たりとも退くことをせず果敢に戦いつづけた。

  そして、この地の文明はことごとく滅びたのである。

ICE AGE氷河期
  兄弟戦争から約200年、天変地異により氷に閉ざされることとなったテレジア大陸の話。
 悪役がきちんと決まっているのでわかりやすい。登場人物も多彩。
 荒れ地の死霊術師、リム=ドゥールは、テレジアを我が物とせんがため、キイェルド帝国にその魔の手を伸ばしていた。
 フィンドホーンも、プレインズウォーカーでもある女神フレイアリーズに守られたエルフとドルイドが、北方では、やはりリム=ドゥールと対立するバルデュヴィアの蛮族が、その死者の軍勢と戦い、はるか西方、長大な氷河の壁の果てには、魔術の学院が人知れず強大な力を維持しているといわれている。
 辺境の村々は死者どもに襲われ、次第にその軍勢は恐るべき数になっていった。
 寄るべき者なく、孤軍で強大な死霊術師と相対するキイェルドの運命は・・・?

HOMELANDS安住の地
  故郷、でもあるけど。 フェロッズとセラにより守られて来た次元、アルグローサを扱う。
 フェロッズの死により、封印が弱まったアルグローサに、野望深きセンギア男爵の魔の手が伸びる。
 既にセラの加護が失われて久しく、そして自らを守るすべを持たぬアン=ハッヴァの人々。

  この脆弱な世界は、魔の手に落ちてしまうのだろうか?

CHRONICLES年代記
  ストレートに。要は過去のエキスパンションの再録。

ALLIANCES諸同盟
  氷河期の終わりから20年後のテレジアの紛争を扱う。
 フレイアリーズの大いなる魔法によって、大地には暖かさが戻った。
 だがそれは同時に、新たなる災厄の始まりであった。溶けた氷により海水面は上昇、クロヴより東の海岸は水没、難民はバルデュヴィアへと逃れ、奇妙な同盟のなか人間たちは生き残りを模索する。
 バルデュヴィアとの同盟を快く思わない女将軍ヴァーチャイルドは、ことあるごとにキイェルドー王と衝突していた。
 そしてついには、キイエルドを離反し、バルデュヴィア虐殺に走ることとなる。
 またヤヴィマヤの森は急成長をはじめ、大森林へその姿を変える。生物は狂暴化、急激に繁殖した病原菌はネズミを媒介してクロヴを全滅させることに。このなかで女冒険者ディーサも命を落とす。
 コールビーヨーンはクロヴの惨劇を繰り返さぬように奮闘するが…
 海からは新たなる侵入者、ホマリッドの末裔ヴィセリッドたちが暴れまわる。
 リム=ドゥールの惨禍さめやらぬテレジアに不穏な空気がたちこめる・・・

MIRAGE幻影
  熱帯の国ジャムーラで起こる戦争を扱う。炎熱の島のケアヴェクが暗躍を始める・・・
 テフェリーは、自分の島で時間を操る研究を続けていた。しかし、その余波で
 「フェイジング」という現象を生み出し、自らもフェイズ・アウトしてしまう。

  ケアヴェク、マンガラ、ジョルレイルは、その事件を感じ取り、原因を調査する。
 そして、ジャムーラの各国歌を、互いの交流により繁栄に導いたマンガラを妬みだしたケアヴェクは、勃発した内乱の混乱に乗じて、騙して味方につけたジョルレイルとともに図って彼を琥珀の牢に封じてしまう。

  ザルファー、フェメレフ、スークアタは評議会を開催、対策を話し合う。
 ケアヴェクはそこに現れて力を誇示するが、逆に敵としての存在を知らしめ、同盟を強める結果となった。

VISIONS幻視
  ミラージュ内紛から1年、テフェリーの幻視の夢により導かれた勇者たちは、ついにケアヴェクの軍勢を打ち倒す。

  ・・・やがてこの混乱に疑問を感じたジョルレイルは、ケアヴェクが自分を信用していないことを確信し、マンガラ解放を企むものの、暗殺者プーラージによって阻止されてしまう。
 行き場を失い、追われる身となったジョルレイルは、強い力を感じるテフェリーの島へ再度赴く。そこには、プレインズウォーカー・テフェリーが帰ってきていた。

  助力を請われたテフェリーも、時間研究の不安定さを直すために手が回らず、各地の勇者たちを幻視の夢で導くことにしたのだった。
 そして、「あまたの声の評議会」を失ったフェメレフの新たな指導者、アズマイラは、竜殺しの英雄ラシーダの精鋭とともに、マンガラを解放するための捜索の旅に出ることになる。
 ウェザーライト号の助けにより、マンガラを救出することは成功するものの、アズマイラは命を失ってしまう。
 その功績を称え、彼女には「聖なる報復者」という称号が贈られる・・・

  マンガラにより、ケアヴェクは琥珀に封印され、夜魔どもは闇の沼地に返った。
 ジャムーラ内戦はこうして幕を閉じるが、ウェザーライトではひとつの事件が持ち上がっていた・・・

WEATHERLIGHTウェザーライト
  アズマイラたちを助けた飛翔艦ウェザーライトの冒険を扱う。絶版エキスパンションで語られた地名がたくさん出てくる。 テーマとしては懐古主義な感じがする。
  何者かによって誘拐されたシッセイ艦長を探すため、ハナはレガシー後継者であるジェラードを艦長代理として迎え、乗組員を集めながらドミナリア各地を周る。

  ラノワールでは、怪物アボロスを駆逐してミリーを仲間に加えるが、昔馴染みであったロフェロスを失うこととなった。アーボーグではクロウヴァクスを仲間に加えるために(ヴォルラスの刺客である)悪魔ガロウブレイド、モリンフェンらと戦う。最終的にはケルドの大将軍、マラクザスからスタークを救ったことにより、その道案内でラースに行くことができるようになったのだった。

TEMPEST荒嵐
  ここからはウェザーライトを中心にエキスパンションが作られている。
 誘拐されたシッセイ艦長を救うため嵐の次元ラースに跳んだウェザーライトは、エヴィンカー・ヴォルラスの部下、グレヴェンの不意打ちを食らってしまう。
  モグたちが乗り込んでくるなか、ジェラードはグレヴェンとの一騎討ちを開始する。しかしその間にレガシーの大半は盗まれ、阻止しようとしたカーンも「殺さずの誓い」のためにレガシーとともに運ばれていってしまう。
  クロウヴァクスはグレヴェンの乗艦プレデターを先導しているのが探していたかつての守護天使セレニアであると知り、愕然となる。
   戦いのさなか、ウェザーライトはプレデターから至近距離で砲撃を受ける。そのあおりでジェラードだけが船から放り出されてしまう。突然の砲撃と、その意図に気付いたグレヴェンは逆上してプレデターに急ぎ引き返す。それを追うターンガース。プレデターはウェザーライトを放り出し、ウェザーライトは大洋の上に浮かぶ森、スカイシュラウドに向かって降下していく。
  グレヴェンはヴァティ・イル=ダルを問い詰める。以前から反感的なこの副官は自分を亡き者にしようとしていたのだ。グレヴェンはヴァティをかつぎあげると、プレデターから放り出す。
  落ちていくヴァティを横目に実ながら、ヴォルラスの手によって改造を受けたセレニアはジェラードを受け止めていた。、しかしジェラードの抵抗にあい、ジェラードはスカイシュラウドの森の中に落ちていく。
  不時着したスカイシュラウドの森で、ハナとミリーは一緒にジェラードを探しに出る。その感で森を進むミリーにハナは驚嘆するが、ミリーは逆にシェイプシフターの不意打ちを受けてしまう。ハナは奮戦してミリーを助ける。手当てをしようとしているとき、既に彼女たちはエルフに囲まれていた…
 一方ジェラードは木々のおかげで命拾いをする。怪物たちに悩まされながら彼はヴェク族の村にたどり着く。ヴェクの巫女に自分達の導き手である英雄「コーヴェクダル」ではないかと認められ、エルフの英雄に紹介される。
  スカイシュラウド・エルフ達の指導者であるエラダムリーに会ったジェラードは、そこで捉えられたハナとミリーに再会する。自分たちの目的を話し、エルフたちがウェザーライトへ襲撃をかけようとしていることを知らされたジェラードは、未然に衝突を回避することに成功する。歓待の宴が催される中、スタークはヴェクの巫女に怪しまれるのを必死に避けていた。彼はヴェク族の裏切り者であり、ヴォルラスの要塞に連れ去られた娘の命と引き換えに、シッセイの誘拐に荷担し、ジェラードをラスまで案内してきたのである。
  エルフたちの協力を得ることができた一行だが、ウェザーライトのスラン・クリスタルは打撃を受けて壊れてしまい、自力で次元航行ができなくなってしまっていた。他の次元へのポータルの情報を得た一行はアーテイにその調査を任せて、捕らわれた仲間を救出するために要塞へと向かう。

STRONGHOLD要塞
  ヴォルラスの要塞に侵入した一行は、囚われた仲間、人体改造を受けたターンガース、もてあそばれるカーンを助け、さらに奥へと向かう。一方、ミリーはセレニアの急襲により重傷をおい、クロウヴァクスが振るった剣はセレニアを殺し、それによって吸血鬼化の呪いが発動してしまう。
  二人はターンガースによっていったん船に収容される。ターンガースは先行するジェラードを追い、オアリムは二人の治療を始める。しかし目を離したスキに、熱にうかされたようにクロウヴァクスは病室から出て行ってしまう。ミリーはそれに気付き、後をつけていく。
  カーンはスリヴァーの女王を説得し、レガシーを取り戻すことに成功する。

  一方、スラン・クリスタルを傷付けられ、次元航行できないウェザーライトの唯一の脱出路として、ラースの端の峡谷に残るポータルを調べているアーテイは、次元のはざまに追いやられたサルタリー族の中でも現実世界に姿をあらわすことのできる使節、ライナと出会う。アーテイは、彼女の一族を助けるかわり、調査に加わってもらうことにするのだった。

  ジェラードはヴォルラスを追ううち、ドリーム・ホールで、ヴォルラスの正体を知ることになる。
 それは彼の育ての親、シダー・コンドの息子、ヴュエルだった。
 支配の仮面により操られたシッセイと、スタークの娘タカラーを無事助けるものの、倒したと思ったヴォルラスは、偽物のシェイプシフターだったのだ。

EXODUS脱出
  ヴォルラスを倒すことに失敗してしまった一行は、要塞からの脱出を試みる。
  一方、ヴェク族とスカイシュラウド・エルフ軍とモグたちとの乱戦はさらに激烈化していく。
  憎悪によって行く手を阻むグレヴェンに、カーンはスカイシェイパーの使用を決断する。飛躍的に速度は上昇するかもしれないが、航行装置が壊れてしまうかもしれないシロモノだ。
  脅威的な加速を得たウェザーライトは、アーテイの開けたポータルの次元の門をくぐり、それとともにサルタリー族も脱出していくが、アーテイは追手のプレデター艦上に取り残され、ウェザーライトを破壊し始めたクロウヴァクスを止めようとしたミリーは、取っ組み合いの末庭園に転がり落ち、吸血鬼化したクロウヴァクスに殺されてしまう。
 脱出には成功するが、一行は多大な犠牲をはらうこととなった。

  ポータルのわきの次元の狭間には、ウルザとライナの姿があった。ポータルを開けたのはアーテイ自身の力ではなかった。かのプレインズウォーカー・ウルザが関与していたのだ…
  ライナは隣の人影の方を向いて言った。「彼らは行ってしまいましたわ。 どうなされますか?」
「今まで通りだ」とウルザは言った。「待つのだ。」

  ウルザがなにを企んでいたのか、それははるか昔、兄弟戦争のころにさかのぼる…

URZA'S SAGAウルザの冒険譚
  ウェザーライトの物語より遡り、兄弟戦争後のウルザの物語が語られる。
 アルゴスで決着をつけたウルザは、弟を堕落させたファイレクシアに進入するものの、その次元の環境に耐えられず、撤退を余儀なくされる。
 ウルザは傷を癒すため、不良品として破棄されようとしていたザンチャとともに脱出する。
 そしてセラの王国にたどり着き、傷は癒えるのだが…

URZA'S LEGACYウルザの遺産
  ウルザは来るべきファイレクシアの侵略に対しての防備を固める。
 次元航行を可能にするアーティファクトの研究を進めるウルザは、時間移動の実験の失敗によって壊滅したトレイリアのアカデミーの再建を急ぐ一方、ヤヴィマヤの森のウェザーシードに目をつけるが、アルゴスの悲劇を知っているムルタニによって囚われてしまう。
 ムルタニの理解を得たウルザに、次の難題が舞いこんで来た。
 ウルザが逃げ込んだセラの王国は、追っ手のファイレクシア人によって荒され、崩壊の危機を迎えてしまう。レイディアントの武力による統治は厳しさを増す一方、崩壊しつつある次元から住人を救出するのに、完成したばかりのウェザーライトを使用するウルザ。
 最終的にセラの次元ごとレイディアントらも巻き込んでパワー・ストーンに封じ、それをウェザーライトの動力源とすることになった。

URZA'S DESTINYウルザの宿命
  ウルザは、ベナリアにおいて、レガシーを継ぐものとしての「血統」、キャパシェンという一族を作り出した。それはジェラードの祖先にあたる。
 ファイレクシアの抹殺者の襲撃も頻度を増し、さらに、背信者の企みにより急激な進化を遂げるまでになった。
 ファイレクシア侵攻に、ウルザの計画は間に合うのだろうか?

MERCADIAN MASQUESメルカディアの仮面劇
  話は戻り、ラースを脱出したウェザーライトが辿りついたのは、ドミナリアではなく、メルカディアという異邦の地であった。スカイシェイパーの無理が祟り、不時着のショックで大破したウェザーライト号は、不思議な魔法を使うチョー=アリム族によって、オアリムらを乗せたまま強奪されてしまう。
 残されたジェラード、シッセイ、ターンガース、ハナ、スターク、タカラー、スクイーらはメルカディア市の兵士に捕まり、市と、チョー=アリム族との争いに、いやおうなく巻き込まれて行く。

  この地に残る「Uniter(統括者)」の伝説とは?
 そして、メルカディアを支配する真の黒幕とは?
 陰謀劇が今、幕を開ける。

 ジェラードたちはメルカディア市に連行されるが、兵たちの隙をついて逃げることに成功する。
そして市の話題の中心であることを利用して市長と交渉し、チョー=アリム族に奪われたウェザーライトと乗組員たちを奪回したいと交渉する。
 市長はそれを快諾し、兵たちを訓練することとカテラン組合の同行を条件に許可する。その真意はわからないものの、好機を逃すわけにも逝かないジェラードは、恭しく扱われるタカラーを怪しみつつも兵を鍛え、ラッシュウッドの森に向かう。

 一方ラッシュウッドでは、艦内に残っていたオアリムがチョー族と必死に交渉していた。ほとんど虜囚の身であるものの、しだいに彼らの中に溶け込んでいく。それは美男子であるチョー=マノの存在も大きかったのかもしれないが・・・
そこで彼女はこの地に伝わるUniterという救世主の神話を聞き、そして仮面の踊りを見たときに兄弟戦争との奇妙な一致を発見する。

 そこへジェラード率いるメルカディア軍が到着し、チョー族との戦いが開始されてしまう。規律を守らず女子供を虐殺するカテラン組合
の者に対し、ジェラードは手勢をもって阻止しようとする。指揮が乱れ混乱する戦場で、オアリムはチョー=マノが戦死したと聞かされる。

 ウェザーライトを奪還し、オアリムとも再開したジェラードだったが、メルカディア人どうしを戦わせたとして今度はメルカディア市長の怒りを買い、船を奪われ幽閉されてしまう。
 ジェラードたちを解放するために、タカラーが市長と交渉をはじめる。このままでは船も動かないため、アーティファクトを扱うサプラーツォに部品を調達するというのだ。男性の乗組員は残り、女性陣だけでの旅となることを条件になぜか市長がタカラーに従う。
 疑惑を深めながらもシッセイ、オアリムらは使者とともにサプラーツォへ向かう。
 サプラーツォでは手荒い歓迎を受けるが、なんとか大臣とは話をすることができた一行。だが市の宝であるパワー・マトリクスが盗まれ、オアリムが犯人だと濡れ衣を着せられる。それを救ったのは死んだと思われていたチョー=アリムだった。
 レベルの最高司令官もまじえ、対メルカディア戦にむけての準備を進める一同。事情を知り、彼らに協力する約束をしたシッセイらは一度メルカディアに戻ることに。

 ジェラードとターンガースはタカラーの暗躍によって仲たがいをしそうになるが、カーンに諌められダブルKOで破局は回避される。
 そして、スタークは本性をあらわしたタカラー=ヴォルラスによって殺されてしまう。彼らが助けたタカラーは偽者だったのだ。

  パワー・マトリクスを手に入れたヴォルラスは、カーンとハナを戦艦格納庫に幽閉し、修理を急がせる。しかし、パワー・マトリクスは単体では機能しないものだったのだ。5つのアーティファクト、「レイモスの宝石」を組み込んで始めて意味をなすことを知ったヴォルラスは、再びタカラーに化け、ジェラード、シッセイたちを脱出させ、レベルたちとともにディープウッドの最深部へ向かう。

  ディープウッドの怪物たちに手荒い歓迎を受けつつも、最深部にたどり着くジェラードたち。そこで彼らは巨大なドラゴン・エンジンと遭遇する。
 彼こそがUniterレイモス、はるか昔、兄弟戦争の余波から民を守ろうと、ウルザが捕獲したドラゴン・エンジンを輸送用に改造したものだったのだ。

 レイモスが遺した5つのパワー・ストーン、心臓、歯、爪、頭蓋骨、角を奪い去り、タカラーは姿を消す。倒すべき敵がはっきりしたジェラード一行はレベルらとともにメルカディア市攻略戦へと向かう。

 市内で激戦が繰り広げられるなか、スクイーが偶然発見していた侵入路を通って地下格納庫へと侵入する。当のスクイーはというと、
その頃ウェザーライト艦上で一向に作業を進めようとしないハナらを強迫するための道具として吊るされていた。
 業を煮やしたヴォルラスは別の戦闘艦で格納庫に侵入してきたジェラードたちを殺そうとする。

 ジェラードとシッセイたちは格納庫に侵入したものの、メルカディア兵たちに囲まれてしまう。進退極まったとき、レーザー光が兵どもを一掃する!
 スキを見てハナがウェザーライトを始動させたのだ。艦上で再会する一行に、ヴォルラスの戦闘艦や飛翔艦が襲い掛かってくる。
 本来の力を発揮するパワー・マトリクスのおかげで機動性・火力ともに追随を許さないウェザーライトはそれらを難なく撃破し、壁を破って外へ脱出する。 それに追いすがるヴォルラスの戦闘艦。
 急上昇したウェザーライトは、スクイー担当の船尾砲の一撃で戦闘艦を撃破する。だがヴォルラスの姿はそこには無かった・・・

 ウェザーライトはそのままレベルたちを援護し、メルカディアの圧制から人々を解放することに成功した。市を治めていたゴブリンらは追放され、自由になった人々が代わりに治めることとなった。
 オアリムとチョー=マノは再会の約束をし、人々に見守られながらウェザーライトは故郷ドミナリアへと飛び去った。

NEMESIS大敵
  場面はラースに戻る。ウェザーライト脱出後も、反乱軍の戦いは続いていた。
 そのなかで、エラダムリーの娘が暗殺され、死体が持ちさられるという悲劇が起きる。
 新たにラースのエヴィンカーにならんとするクロウヴァクス。アーテイは改造され、クロウヴァクスの片腕として働くこととなる。
  彼の親衛隊と、コー・ヴェク・ダル連合軍との戦いは激しさを増す一方だった。
 さらに、パララクス現象が両軍を襲うことになる。 それは、ファイレクシアの侵略計画の実験でもあった…。
 そして、ファイレクシアの監督官であるベルベイは、新たなエヴィンカー選出のためにテストをすることになる。その顔立ちは、暗殺されたエラダムリーの娘、アヴィラに酷似していた・・・

  混迷する戦場、そしてメルカディアから戻ったヴォルラスも加わり、 混乱はさらに深まる。
 エラダムリー、リン・シヴィーたちは生き残ることができるのだろうか?

PROPHECY予言
  所はジャムーラ。いったんは戦乱の治まった地は、ケルドの蛮人たちの侵攻に直面していた。
 ジャムーラ側はキパム連合を締結しこれに対抗、そしてトレイリアのアカデミーからバリン、レイン、テフェリーが参戦し、ケルドに伝わる古い予言を実現せんとするラトゥーラの軍に立ち向かう。

  その戦いのさなか、各地に眠る心の化身たちが目を覚ましてしまう。
 様々な人物が命を落としていく、この戦いの行方は・・・?

INVASION侵略
  ついにファイレクシア軍の侵攻が始まった。各地に突然出現した次元の門から、おぞましい機械の怪物が、もしくは疫病という形で、ドミナリア全土にその侵略の手を伸ばしていた。
  それに呼応し、かねてから対侵略の準備を進めていたウルザも、全世界規模の連合を作り上げ、それに対抗する。

  ジャムーラではテフェリーとジョイラが、
  ラノワールではエラダムリーとリン・シヴィーが、
  そして飛翔艦ウェザーライトが。
  戦いのさなか、ハナは疫病により命を落としてしまう。妻につづき、愛する娘までも失ったバリンは、自身とともにトレイリアを焼き払ってしまう。

  戦いは今、始まったばかりなのである。

PLANESHIFT次元移動
  "インベイジョン"の終わりには、ラースが実体化しつつあるのを見たジェラードとムルタニたち。そう、ファイレクシアの侵攻計画の第2段階、次元被覆が始まったのだ。
  次元を作り変えようとするその試みに英雄たちはなすすべもなく見守るしかない。そしてアーボーグにヴォルラスの要塞が、スカイシュラウドの森までもがドミナリアに実体化する。

  ウルザは、機械の巨人を使ってファイレクシアの大気から身を守り、ファイレクシアそのものを破壊するために魔法の爆弾を持って、8人の仲間(プレインズウォーカー)を集めた。
  無限の図書館の守り手、ガフ提督。
  気高きアーボーグの豹戦士、ロード・ウィンドグレイス。
  ホームランドの守り手テイジーア、その養女であるダリア。
  輸送にかけては一流のボウ・リヴァー。
  アイスエイジを終結に導いた、最もガイアに近いハーフエルフの女性、フレイアリーズとその盟友であるクリスティーナ。
  アイスエイジ時代の悪魔、テヴェシュ・ザット。ウルザはこの邪悪なプレインスウォーカーさえも仲間に加えた。

  ファイレクシアに侵入するものの、その化け物によってクリスティーナが死亡し、そしてザットの裏切りによりダリアが見殺しにされてしまう。
  爆弾をセットするのには成功するが、彼らの間には確実に亀裂が入っていた…
 そしてファイレクシアを探検するさなか、ウルザは自分の弟、ミシュラの姿を発見する…

  それより少し前、ウルザにより、クロウヴァクスの故郷、アーボーグに辿り付いたジェラードたちは、そこに宮殿が建てられているのを発見する。
  行動を開始するクルーたち。だが、アーテイによりジェラードとスクイーは囚われの身となってしまう。
 スクイーはクロウヴァクスの残虐性のオモチャにされ、殺されては生き返り、殺されては生き返りを繰り返させられる。

  またジェラードはクロウヴァクスの姦計により、「ハナを生き返らせたくば、闇に忠誠を誓え」という言葉に従ってしまう…

  ウェザーライトのクルーたちは指揮官を救出しようとアーボーグの要塞に迫る。プレデターは沈めることができたものの、デアリガズの死により狂乱した5色の原始ドラゴンたちにより致命的なダメージを受けてしまう。

  マグニゴス・ツリーフォークの上に墜落したウェザーライト。乗員の半分を失い、半壊したウェザーライトを前に絶望するシッセイに、スランの秘本を読み解いたカーンが語った言葉とは…?

APOCALYPSE終焉の世界
  ジェラードとウルザは、ファイレクシアのただなかでお互いに殺し合う。ウルザがファイレクシアの中心で見たミシュラは幻だった。ジェラードは失ったハナを生き返らせるために。
ウルザを殺し、ヨーグモスにその首をささげようとするジェラード。そのときハナの姿をしたものがヨーグモスの人形であることを悟る。ハナにハルバードを振り下ろすジェラード。
 かつての恋人を取り戻すために戦い、そして自らの手にかける悲しみを乗り越え、クロウヴァクスを倒し、新たなエヴィンカーとなる…

  4人に減ってしまったナイン・タイタンズ。各プレインズウォーカーはそれでも設置した魔力を秘めた爆弾を爆破させるが…

  エラダムリー、リン・シヴィー、グリズルゴムらはドワーフら、スカイシュラウドのコーヴェクダルの援軍を率いて要塞へと最後の攻勢をかける。ウェザーライトのクルーも加わり、辿りついた先に待っていた者は…
  正気を取り戻したジェラードは、ウェザーライトとカーンがヨーグモスを止められる最後の手段だとウルザから知らされる。カーン=ウルザ=ザンチャから語られるスランの歴史…そして、ジェラードはパワー・ストーンに手をかける!

 エラダムリー、リンら連合軍も次々と命を落とし、ヨーグモスの暗黒の前にはプレインズウォーカーたちすら敵わずに死んでいった。最後の手段である、「血統」と「レガシー」の融合を果たしたウェザーライトはその姿を変え、その暗黒を切り裂くために迎え撃つ!

ODYSSEY放浪の旅
  インベイジョンから100年後。ヨーグモスの力によって荒廃したドミナリアはだんだんと復興の兆しを見せていたが、孤島であるオタリア大陸では、強いものだけが生き残れる、厳しい世界だった。

 パーディック山出身の蛮族の戦士カマールは、陰謀団の街にある「ピット」と呼ばれる闘技場へ赴く。
 そこは勝てば栄光が、負ければ死を意味する過酷な場であった。
 栄光をつかむためにピット・ファイトに身を投じるカマールは、ピットで戦ううちにクローサの守護者、シートンと知り合う。
ピットの見せ物として、クローサの猛獣が使われていることを知るカマールだが、そんな中、カバル市は六本足の巨大トカゲの襲撃を受ける。
  カーター、シートン、カマールらは応戦し、カーターの攻撃と同時にカマールが止めを刺すのだが、土煙と巨体のためそれは誰の目にもとまることなく、しかも瓦礫とトカゲの下敷きになってしまうカマール。
それを自分の手柄と思い込んだカーターは、ピットで偶然手に入れたミラーリとともに、クローサ殲滅を具申、陣頭に立って進撃を開始する。それを止めようとしたピアナは逆にカーターに返り討ちにあってしまう。

  シートンはカマールを助け出し、カーターを止めるべくクローサの森に急ぐが、虐殺を止めることはできず、逆にカマールは炎の魔法の暴走によって撤退を余儀なくされる。一方シートンも戦闘で毒で目をやられてしまう。

  カーターはミラーリの魔力によって衰弱死し、ミラーリはアボシャンの手に渡る。ラクァタスはそれを我が物にしようとするが、アボシャンの手前みすみす目の前を通り過ぎるだけだった。
また、アボシャンのもとに陰謀団から密使が来る。ブレイズという名の狂気の召喚士は、ミラーリの魔力をものともせずに扱う。

 ミラーリをめぐるセファリッド領の争いは、アボシャンの死とラクァタスの手駒の死、そしてミラーリがブレイズの手に渡りカバル市に持ち帰られるという結末で終わる。

TORMENT責苦
 オデッセイとほぼ同時期にあたるこのセットの物語は、狂気の召喚者であるチェイナーを中心として語られる。
 その才能を総帥によって見出され、狂気の召喚者として働くチェイナーであるが、総帥の陰謀であったはずのカマールとの接触で、逆にカマールとの間に友情を結ぶことになる。
 クローサから帰ってきたカマールは、持ち帰られたミラーリがピット・ファイトの賞品になっていることを知り、再びピットに乗り込む。
パーディック山からカバルにカマールを探しに来ていた、師であり父でもあるドワーフのバルソーと戦士である妹のジェスカは、敵であるカバルの狂気の召喚士を友としていることに不信感を抱かざるを得ない。

 セファリッド領では、アボシャン亡き後を妻であり、南部に追いやられていたラワンが治めることになる。ラクァタスは彼女に取り入ってミラーリを手にするための索を練る・・・
 ピアナとカーターを失った遊牧の民は、ティーロ大隊長の指揮のもと、カマールを探していた。クローサの虐殺、そしてカーターたちの死の責任は彼にあると思い込んでいるのだ。

 ピットでは悪夢のようなモンスターが次々と生み出されており、そこで多くの闘士が命を落としていく。その怪物は、総帥がチェイナーの才能に注目し、ミラーリを貸し与えてその狂気を具現化させて生み出していたのだった。
 ラクァタスも手駒を失っていたこともあり、チェイナーにこれまでにない強力な怪物を生み出してもらう。《ラクァタスのチャンピオン》と呼ばれるその怪物は、後にバルソーと戦いを繰り広げ、その命を奪うことになる・・・

 チェイナーの力はミラーリによって増幅されはしたが、しだいにその力は暴走を始め、チェイナー自身も破滅を迎えようとしていた。
怪物たちで混乱するカバル市を、カマールはチェイナーを探して奥へと進む。そして、彼は選択を迫られることになる。この悪夢を止めるには、友の命が必要なのだ・・・

JUDGEMENT審判の刻
 ついにカマールはミラーリを手にするが、その力はカマール自身をも呑み込もうとする。
 彼はパーディック山に戻り、蛮族らを指揮下に置こうとする。またしてもミラーリを取り逃したラクァタスは、陰謀団の生き残りと手を組み、ミラーリ奪取のために手勢とともにパーディック山へ押し寄せる。
 カマールはミラーリに呑み込まれそうになるが、呪縛を振り切る代償としてジェスカは重症を負ってしまう。カマールはミラーリを破壊する方法を探るのと妹の治療のために、バルソーとともにシートンを訪ねる。ラクァタスの追っ手と、カーターにつづきティーロも失った遊牧の民の追っ手から逃れながら、シートンと合流するが、ミラーリの処分は クローサの深奥にいる最長老スリスに聞くほかないという結論に至る。

 クローサの森でラクァタスと遭遇し、バルソーは命を落としてしまう。そして彼の操り人形として使役させられることになる。
 森の最深部でミラーリのさらなる力が目覚める・・・そしてその力を求めるラクァタスとカマールの戦いが始まる!

ONSLAUGHT猛攻
 カマールは、クローサの森にミラーリを封印することに成功した。だが、ミラーリは逆にクローサの森そのものを触媒としてさらにその魔力の影響下においてしまう。
 結果クローサの森の動物たちはより凶暴に、強大になっていく。カマールはその魔力を抑えるべく奮闘する。
 また、カマールの妹ジェスカは、ミラーリに狂わされたカマールから受けた傷をシートンのもとで治療していたが、狂気の召喚者ブレイズにさらわれ、その魔法で残虐なピットファイター、フェイジとしてピット・ファイトに身を投じることとなる。
 そのころ陰謀団の総帥は、ミラーリ騒ぎで(おもにチェイナーの暴走で)荒廃したカバル市から南のアフェットに本拠地を移し、郊外の大闘技場を新たなるピット・ファイトの舞台としていた。そして、そこに続々とアポカリプスの生き残りが名誉を、富を求めて集まってくる。ゴブリンたちはパーディック山のスカーク峠に住み着き、エルフたちはワイアウッドに集結した。

 そんななか、イクシドールとニヴィアという魔術師が連戦連勝を重ねていたが、フェイジによってその記録を破られる。圧倒的な力の前にニヴィアはイクシドールをかばって命を落とし、イクシドールは砂漠へと追放される。
 過酷な砂漠を奇跡的に生き延びたイクシドールは狂気の中幻を現実のものとする能力に目覚める。そしてニヴィアに瓜二つの天使、アクローマを創造する。アクローマの目的はただ1つ。フェイジへの復讐である。

 数々の指導者を失い、崩壊寸前の遊牧民たちは、イーシャのもと再編成を急いでいた。遊牧の民からもピット・ファイトに見を投じるものも出るなど、混乱はなかなか収まりそうにない・・・


LEGIONS軍勢
SCOURGE災厄



「ヴォーゼルの物語」って何?


 それはアルファ版発売までさかのぼる。
 1993年夏、発売されたアルファ・エディションのルールブック(32ページ)には、
 リチャード・ガーフィールドが自ら書いたファンタジー小説"Worzel's Story"が収められていた。

 アルファ版から2か月後、ベータ版が刷られるにあたって、ルールブックも書き直され、プレイの例とFAQが追加され、"Worzel's Story"は削除されてしまった。

 そう、アルファ版の存在した2か月しか、それは存在していなかったのだ。
 日本に広まりだしたのはリバイズドのころ、1994年春だから、その時点でも噂に上ればいいとこだったろう。(実際、海外からアルファを輸入したところはあるのだろうか?)

 そして日本語版が発売され、ようやく日本でマジックが知られるようになった96年、アルファはもうその時点で高嶺の花だったのだから、その貴重度を慮って欲しい。

 アメリカでも一部の人間しか持っておらず、日本では存在すら伝説であるものを、今、目にすることができるというのはとんでもない話である。
 現在、ロン・ゲームズさんで翻訳されているので、発表を心待ちにしようではないか。



知ってなきゃいけない基本的なこと


 今回、プロフェシーには、パックの中身が全てFoiledのものが何BOXに1パック(40とも500とも・・・)くらいの割合で入っているそうです。これは英語版でも日本語版でも同じらしい。当たった人おめでとさん。まだ当たってません。

 《棺の操り人形/Coffin Puppets(PR)》は、
 英語版とアジア圏の版(日本語、中国語)でイラストが違います。
 これは開発段階から決まっていたことらしい。中国や韓国での倫理規制で骸骨がよろしくないらしいが、
 だったら最初からそういう絵を注文すればいいんじゃないの?ととりあえずツッコミ。



来日した
イラストレーターカードリスト

Anson Maddocks

Arnie Swekel (ビハインド・ザ・カンバス)

Brian Snoddy

Brom

Carl Critchlow

Daniel Gelon

Daren Bader

David Martin

Donato Giancola (ビハインド・ザ・カンバス) NEW!

Edward P. Beard, Jr.

Glen Angus

Heather Hudson

Jim Nelson

John Avon (ビハインド・ザ・カンバス)

Mark Tedin (ビハインド・ザ・カンバス)

Matt Cavotta (ビハインド・ザ・カンバス)

Matthew D. Wilson (ビハインド・ザ・カンバス)

Rebecca Guay

rk post (ビハインド・ザ・カンバス)

Scott M. Fischer

Terese Nielsen (ビハインド・ザ・カンバス)




トーナメントレポート置き場



FutureBee(2002/01)大会レポート(ART)
オデッセイシールド戦レポート(JFK)
オデッセイシールド戦レポート (魚屋スギムー)
TheFinals予選レポート
GP静岡への旅
GP神戸への旅
GP京都への旅(号外記内)
日本選手権東海予選(2001/03/25)レポート(ART)
FutureBee(2001/01/28)大会レポート(ART)
FutureBee(2000/11/23)大会レポート(ART)
Big Magicエクステンデッド大会レポート
日本選手権東海地区予選レポート
同日本選手権予選ART編